金は天下のまわりもの | つれづれ読書日誌

金は天下のまわりもの

『長い長い殺人』

宮部みゆき 光文社文庫 1999年6月20日初版

宮部みゆきさんの作品はどれもおもしろいですが、この作品は他の作品とはちょっと違います。何が違うかというと、

財布の視点で書いてあること。

刑事の財布から犯人の財布まで、10個の財布が語る持ち主の行動、現金の動き。

財布は持ち主の行動と現金の動きしか語っていないのに、ある重大事件がみえかくれして、最後には解決します。

読めば読むほどスゴイと思う本。