犬を誘拐する! | つれづれ読書日誌

犬を誘拐する!

『我らが隣人の犯罪』

 宮部みゆき 文春文庫 1993年1月10日第1版

前に『長い長い殺人』で紹介した宮部みゆきさん。
この表題作、『我らが隣人の犯罪』でオール読物推理小説新人賞を受賞してのデビューでした。この作品以外に5篇収録された、短編集です。

とにかく好き、大好き!

主人公の中学1年生「誠」は、家族と念願のタウンハウスに引っ越します。
しかし、隣家の女性の飼っている室内犬ミリー(スピッツ)の鳴き声に終日悩まされることに・・・。こらえきれず、家によく遊びにくる叔父の毅彦と組み、ミリーを「誘拐」したのだけれど・・・。


誘拐をきっかけに浮上する色々な事実と謎。
全てが繋がり、謎が解かれ、そこに現れたものは。

短編で読みやすいし、短編だからこその面白さのある一冊です。

ぜひ、ご賞味(?)あれ。