つれづれ読書日誌 -2ページ目

トイレは語る?

『やんごとなき姫君たちのトイレ』

桐生 操  角川文庫 平成7年11月25日初版

題名の通り、どんなに気高く、美しかろうが絶対になくてはならないもの。
それは、トイレ

ヨーロッパを中心とした貴婦人たちのトイレ事情、化粧法やランジェリーなど
奇想天外なエピソードがいっぱいです。

すごーくタメになる、わけではありませんが。

トレビアなものはあるでしょう。

書いても書いても

一日に一冊は本の感想を書こう!と思っているのですが。
家にある私の本、全てを書くには何日かかることやら・・・。

着実に増えてるし!

蔵書リストを作りたいと思っているけど、できない。

作るには数がありすぎるから・・・。

ブログの記事がリスト代わりになればいいな、なんて思ってます(笑)

最高の犯人

『すべてがFになる』

 森 博嗣  講談社文庫  1998年12月15日発行

講談社の第1回メフィスト賞受賞し、
1996年にノベルスで刊行された作品の文庫版。

確か、京極夏彦さんもメフィスト賞を受賞してデビューされてます。

なんというか・・・かなり、小難しい話・・・という感じでしょうか。
面白いとは思います。思いますが!
観念、というか、哲学、というか、理屈が多いのでしょうか。

人によってはとても読みづらいのではと思います。

私的には謎解きよりも、主人公の助教授(犀川先生)と女子学生(萌絵)がくっつくのかどうなのかが気になってました。

アプローチの仕方がおかしくないか!?萌絵!!とか(笑)

なぜ、『最高の犯人』なのかは読んでみてのお楽しみ、ということで。


『ドールズ』

高橋克彦 角川文庫 平成9年8月25日初版

季節外れの大雪に見舞われた盛岡で、夜間、7歳の少女がひき逃げに遭った。彼女は言葉を失い、人形に異様な関心を示し出す。そして事故前にはなかった奇矯な行動。いったい少女に何が起こったのか?

こうやって書くとホラーっぽいですが、私のなかではミステリーです。

もっと感想を書き込みたいんですが、
ネタバレになってしまうので書きません。

面白いので、オススメです。

余談 どちらかというと

『時のかなたの恋人』は、『タイム・ライン』風・・・でしょうか?

あまり映画をみていないので、断言はできませんが(苦笑)

ちなみに私は

ハッピー・エンドが好き

なので、ここで紹介する本はほぼハッピーエンドです。

たまに違うのもありますが・・・。

ミステリーを読んでいて、不穏な(アンハッピーな?)感じを受けると
つい最終ページをみてしまったりします。
で、結末を確認して、ページを戻る・・・という読み方をしていたり。
ミステリーの楽しみ方が間違っている気はしますが、気にしな~いw

いいのだろうか・・・?

『時のかなたの恋人』

ジュード・デヴロー 新潮文庫 平成8年1月1日発行

恋人に捨てられて教会で泣いていた主人公ダグレス。
その前に16世紀イングランドの伯爵を名乗る男が突然現れた。
無実の罪で捕らえられ、このまま処刑されてしまうという男の
運命を変えるために、ダグレスの愛の冒険が始まった・・・。
400年の時を越えて永遠の絆を求めあうふたりの、せつなく
優しいタイムスリップ・ラブ・ロマンス

と、あらすじが書いてありました。
私はずーーーーーっと

ファンタジーだと思っていました。

こういうラブ・ロマンスなら読めます。
ほぼ一気に読みました。

でも、ちょっとだけ、歴史を変えていいのか!?
と思いました(笑)

『史上最悪のデート』

キャロル・マーキン 扶桑社ロマンス文庫 2000年6月30日初版

「あたし、帰る!」

誰にも言えない人生最悪のデート体験47話が収録されています。
時代背景が多岐に渡り、さらに舞台がアメリカなので、習慣の違いから戸惑う部分はありますけど、それを除いても、

十分笑える(笑)

父親と同い年の男性とデートするはめに陥ったり、初デートが死体置き場だったり!

まず日本じゃありえないだろっ!というようなデートが繰り広げられています。

この本は『Bad Dates(有名人の悲惨なデート)』(未訳)の続編としてかかれたそうです。

前作は翻訳されたのでしょうか?確認してません・・・。
翻訳されていれば、そのうちここで紹介するでしょう。

うまはアオ

『空飛ぶ馬』

北村 薫  創元推理文庫 1994年4月1日初版

「犬はポチで猫はタマ、馬はアオに決まっている」
といったのは、うちの母。思わず、
「じゃあ、ヤギはゆきちゃん?」
と聞いてしまいました。

主人公「私」は落語好き。ふとしたことから落語家の円紫師匠と出会い、日常的な観察の中から見出される不可解な謎を解いていく・・・という短編集。

この本はミステリーですが、誰も死なない

ミステリーは必ず殺人が起こって、人がバシバシ死ぬからイヤなの!という人にはオススメです。

穏やかで暖かい時間の流れている本。

犬も猫も好きなの!

トラ猫ミセス・マーフィ『町でいちばん賢い猫』

リタ・メイ・ブラウン&スニーキー・パイ・ブラウン

ハヤカワ・ミステリ文庫 1997年2月28日発行

著者のスニーキー・パイは猫!

リタ・メイとその飼い猫スニーキー・パイの共著という形をとっています。

人口三千人の町で起こる事件を主人公のトラ猫「ミセス・マーフィ」が相棒のコーギー犬「ティー・タッカー」とともに解決します。

なので、動物同士の会話のなか、飼い主たち人間の会話が混じるという文章です。実は、私はカタカナの名前はとっても苦手なので、読んでいて、
猫なんだか犬なんだか人間なんだかわかんなくなったりしています。

でも、面白いですよ。
自分の飼い猫にこんな風に思われてら・・・とか思ったりして。

シリーズものなので、人口三千人の町に事件がてんこもり。
こんなに大事件が多い町ってどうよ、とかは思ってはイケナイ(笑)

でも犬も好き

『いぬはミステリー』

アシモフ他編 小梨直訳 新潮文庫 平成4年7月25日発行

表紙からしてかわいい。

原題は『HOUND DUNNIT』(猟犬がやった)で、これはミステリーを指す
『WHODUNNIT』(犯人は誰だ→誰がやった?)のもじりになってます。

前回のネコ本は長編でしたが、このいぬ本は短編のアンソロジーなので

いろんな筆者の話が読めてオトク

と思うのは私だけ?どの短編も犬が重要な位置を占め、

主役は、鍵は、謎も

イヌ尽くしの一品です。